純水は、業務用・工業用など
様々な分野で利用されています。
純水の用途やメリットについてご紹介します。
洗車用水
自動車の洗車時に、乾拭きが十分にできていないと水滴の痕がそのままシミになって残ります。これは水道水の中に含まれるミネラルなどの不純物が乾いて固まったものです。
洗車に純水を使用すると水垢の原因となる不純物が含まれていないので、乾拭きをせずに水をかけ流すだけでよくなります。洗車の手間を軽減できるたけでなく、拭き上げ時に付く細かな傷やコーティングへのダメージを少なくなります。
電子部品・精密機械の洗浄
半導体などの電子部品や電子回路の基板、液晶パネルに使うガラスなどの洗浄においては、極微量の不純物が残っていても製品の不良につながりかねないため、純水が活用されています。特に、半導体分野においては回路の集積化に伴いパターンの微細化が進展し、最高グレードの超純水が求められています。
実験・分析
水道水には、有機物や微粒子、イオンなどの不純物が微量ながら含まれています。
実験や開発の場面ではこの不純物が結果に影響を及ぼしてしまうことがあるため、実験や試験、分析分野の試薬の希釈や分析機器などにも純水が使用されています。
ボイラー
水道水等でボイラーを使用すると、ボイラー内に不純物(カルシウムやマグネシウム由来のスケールなど等)が配管に詰まったり、伝熱に影響して機器の機能が低下してしまいます。これらの不純物によるトラブルを防ぐためにも純水が使用されています。
清掃
純水には水道水のような不純物が含まれていないので、汚れをよく吸収する性質があります。また、水垢が残らないため、掃除をした後に乾拭きをする必要がなく、掃除の手間を軽減できるというメリットもあります。特に、水垢が気になる、窓ガラスや鏡、ステンレス部分を手軽にきれいにできます。
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